平成22年度 執行部 退任挨拶

法曹親和会会員各位

平成23年4月吉日

退任のご挨拶

平成22年度法曹親和会執行部

謹啓

陽春の候、法曹親和会の先生方におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、私ども平成22年度法曹親和会執行部は、本年3月末日をもって任期を満了し、退任いたしました。

本年度は、平成22年度・同23年度日弁連会長選挙において、法曹人口1、500人減員を標榜する宇都宮会長が当選するに至ったことに鑑み、従来から司法改革路線を支持・実践してきた法曹親和会としては、改革理念の原点に立ち返りこれを練り直すと共に、「力強い親和会」を構築するために、どのように行動し、実践すべきかを柱として活動して参りました。

当会の会務活動の中核機関である会務委員会においては、その時々の日弁連及び東弁の課題を精力的に検討しました。特に、本年度は日弁連の法曹人口政策会議で、法曹人口問題について激しい議論が闘わされていたこともあり、会務委員会でも再三議論しました。また、他会から講師を招き「日弁連の課題」「取調の可視化」の勉強会を実施しました。民法債権法改正は、厳しい時間的制約のなか、民法改正PTで集中的に検討をいただき中間論点整理の意見書を纏め、また、司法修習生の給費制維持の署名運動、街頭活動にも積極的に取組み、実績を残すことができました。東弁、日弁連の人事問題についても、歴代幹事長会を開催し、誤りのない対応すべく努力させていただきました。会務活動の結実とも言うべき政策綱領、雑誌親和はいずれも内容の充実したものを発行することができたと自負しています。また、本年度初めての試みとして、一斉FAX送信版「親和会ニュース」を都合3回発行し、親和会の会動を広く会員に広報することにしました。

研修活動としては、毎年恒例の夏期合宿の開催をはじめとして、業務委員会による「事務所運営の新領域」と題するパネルディスカッション、司法支援センター部会による民事扶助研修会「知って得する法律扶助のノウハウ」(この他、秋田法テラス訪問も実施)、刑事司法改革・裁判員裁判部会による「裁判員裁判経験者によるパネルディスカッション」等を開催し、多くの会員の先生方のご参加をいただき、大変充実した結果を残すことができました。

会員相互の親睦活動としては、ゴルフ大会、麻雀大会、ボーリング大会、テニス大会等を開催し、例年のとおり法友会との親睦ゴルフ会も実施しました。

これらの活動をなしえたのも、偏に会員皆様のご協力の賜物と執行部一同感謝申し上げます。

なお、私ども執行部の任期満了直前の平成23年3月11日、東北関東大震災という未曾有の災害が発生しました。この場をかりて、被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

まずは略儀ながら本書をもって退任のご挨拶とさせていただきます。

謹白