ご挨拶
平成19年度法曹親和会
幹事長 山岸 憲司
「行政による事前規制型社会から、司法による事後救済型社会へ」「司法の容量の拡大を」「法の支配を社会の隅々にまで」「司法への国民参加を」といった理念が熱く語られ、ここ数年、司法改革が力強く進められてきました。
法科大学院の発足と新司法試験の実施もあり、法曹人口が増大する中でその質とあり方も正面から語られ始めています。『法テラス』の愛称で、日本司法支援センターも業務を開始しました。また、国民の間で議論になっている裁判員裁判の開始を契機とする刑事司法の改革も喫緊のこととなっています。
制度設計の時代から実行の時代に入った司法改革を、そして、民事訴訟や行政訴訟の更なる改革を、適切な方向に推進していかなければなりません。
東京弁護士会内の政策集団である法曹親和会は、本年、創立60周年を迎えます。平成19年度幹事長に選任された私は、副幹事長、事務総長、事務次長、常任幹事と力を合わせ、1300名の会員のご協力を頂いて、激動の時代にある司法の、そして弁護士および弁護士会の将来を真剣に見据え、会の内外での自由闊達な議論と検証を重ねながら、「市民に親しまれ頼りにされる司法」を目指して活動してまいりたいと思います。
当会出身の下河辺東京弁護士会会長、林、圓山両副会長を、そして、東弁および日弁連の活動を支え、一年間汗をかいていきたいと思いますので、ご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。