前半期を顧みて
平成21年度法曹親和会
幹事長 坂巻 國男
本年度の法曹親和会幹事長の坂巻國男です。
60余年という長い歴史と伝統を有する法曹親和会の幹事長という重責を思う時、身の引き締まる思いでスタートした本年度執行部も、就任後、早、半年を経過しました。
歴代幹事長、歴代執行部の先生方、そして、先進会員の先生方の熱い情熱により、脈々と引き継がれてまいりました法曹親和会の良き伝統を、より発展させるのが、私に課せられた責務であると胆に銘じ、ここまで、その執行にあたって参りました。
本年度執行部は、私は、非力でありますが、幸い、及川事務総長はじめ、強者の各派の幹事長の先生方、副幹事長、事務次長、常任幹事の先生方に、就任して頂いております。特に、及川事務総長は、東弁の同期の理事者であり、人格、識見については、誰もが認めるところであります。そのうえに、生来の明るさが、いろいろ深刻な問題にも、前向きに対処する、大きな糧となっております。
又、各派の幹事長を兼ねる二一会の林先生、大同会の冨田先生、東京法曹会の山中先生は、いづれも、会務に精通され、又、各派の幹事長として、各派の信望の厚い先生方であり、私の心強い支えであります。
又、その他の副幹事長の先生方、事務次長、常任幹事の先生方も、これからの法曹親和会を背負っていく、優秀な人達であり、私の大きな支えになってくれております。
この布陣で、後半期も頑張りたいと思いますので、よろしく、ご支援、ご鞭撻の程、お願い申し上げます。
私は、あらゆる機会に申し上げておりますが、法曹親和会の基本は、政策団体としてのあり様であると思っております。60余年の歴史の中で、山内幹事長の時、組織改革が行われ、初代幹事長に山岸先生、二代幹事長に水津先生が、就任し、立派な業績を残されました。初代山岸幹事長は、新しい法曹親和会の基礎作りを、又、二代水津幹事長は、それを確かなものにし、三代幹事長の私は、これらを着実に発展させていかなければならないと思っております。
特に、昨年度、法曹人口問題を検討してきた中で、問題になってきた法曹養成制度の問題、法曹の質の問題、研修の問題、OJTの問題、更には、業務基盤の問題、裁判員裁判問題、司法支援センター問題、東弁将来問題、隣接士業の問題、外弁の混合法人の問題、民法改正問題等々への対応には、適切に対処しなければならないと考え、それらへの対応を検討して参りました。
又、本年度は、山岸先生が東弁会長に、蒲野、宇多両先生が東弁副会長に、そして、山田先生が東弁監事として頑張っておりますので、これらの先生方を全面的に支援していかなければならないと考え、微力を尽くして参りました。
ところで、いろいろな活動を行うにも、会の活性化がなければ、何もできない状態であり、会を活性化するためには、幅広い諸活動を通じて、会の求心力を高める必要があると考え、各種行事も企画しております。
弁護士業務に係る研修、あるいは、ゴルフ、ボーリング、麻雀等の親睦活動や、観劇、音楽鑑賞等の文化的活動は、人間性を高め、人格を陶冶するという点からも、重要であると考えており、研修、親睦等の諸活動も、いろいろ考えております。
又、政策団体として、これを政策的に反映させるためには、適材を適所に送り出すという人事の面も、大変、重要であると考え、日弁連人事を考え、その下支えに微力を尽くして参りましたが、残念なことに、途中で方向変更という事態になり、その活動をご支援頂いておりました諸先生を始め、法曹親和会の先生方に対し、心より、お詫び申し上げますが、今後も、日弁連人事、関弁連人事、東弁人事は、重要案件でありますので、他会の情勢等をみながら、誤りなきように、期したいと考えております。
今更ながら、幹事長としての職責の重大さに身の引き締まる思いですが、先生方のご教示、ご協力を得ながら、微力を尽くす所存ですので、今後も、何卒、よろしく、ご指導、ご鞭撻の程、お願い申し上げます。
(以上)